1.すべてのはじまり
2011年2月のこと、《カバ来日100年》の記事が新聞に載りました。
上野動物園では記念して〈河馬博覧会 かば祭り〉を開くとのこと。
「へえ〜それは祝ったらよかろうね」
これまでカバと無縁に過ごしてきた私は、クールなものでした。
ところがそのあと、スルーできない一文を目にすることになります。
《カバグッズ収集家ヒポミさんのコレクション約百点を展示する》
ヒ、ヒポミ?!(しかも「さん」付け!!)
ロンドンの地下鉄では電車のドアが開くとき「mind the gap」と言います。
ホームと電車の段差・隙間に気をつけて、の意味です。
でも屋内で新聞に目を通すときというのは、何にも気をつけていないものです。
そんな無防備な新聞モードにあって、公の機関である
「上野動物園」と「ヒポミさん」のなんたるギャップ。
軽いめまいを覚えました。同じ5文字でここまで隔たりが生まれるものか、と。
もちろんカバグッズの収集家としてこの上ないネーミングではあります。
しかも新聞からも動物園からも公認を得ている。
これはいうなれば、かの「さかなクン」と同格です。
東京新聞 2011/2/15(火)↑
そう、本気な者にしか許されない、ふざけた名乗り。
男か女か、それもわからないまま、この人の在り方は、私の気に入りました。
「そういえば私、前からカバが好きだったかも」
と、自らの記憶を捏造してしまうほどに。
2012-09-01 00:00
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はじめまして!ほんの数日前からカバ好きになりましたJUNです。
編集A子さんの潜入記をスタートから読み始めて段々と私の記憶も捏造したくなりました。
カバ・・・奥が深い。です。
by BS☆JUN (2013-04-04 14:10)
BS☆JUNさま
かば界へようこそ!
われわれ、深層心理でカバ思ってたのですね、きっと。
カバは出会う頻度が低いので、
興味がゆったり長続きしますよ〜
by A子 (2013-04-04 16:31)